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今回の講座は 玄奘三蔵院伽藍建立15周年記念で 特別公開されている 大宝蔵殿を拝観しました 国宝の「吉祥天画像」は 写真では何度も見ていますが 実物を目の前で 拝見するのは初めてでした 福祥を招く女神と言うのが納得できるようなふくよかなお顔 左手には仏の 神通力の象徴である宝珠 右手は胸前にあげ掌をふせ 唐風の繊細で美しい 衣装を身につけています 仏教石窟の壁画の模写図が何点かあったのですが その中の玄奘につき従う 従者が猿面で描かれていて 車泰朝という実在の人物ですが 「西遊記」の 孫悟空のモデルとなったそうです (以上2点の写真は 薬師寺資料より) その後 平山郁夫画伯が30年かけて描かれた 「大唐西域壁画」を拝見しました 玄奘三蔵求法の精神を描いたものですが 東の「開けゆく長安大雁塔」から はじまり 西の「ナーランダの月」で終わる大壁画です その中で 高昌故城に向かう道は どの角度から見ても必ず自分の正面から 道が城に向かっているのです 説明を受けたコースを後戻りして確かめてみましたが 確かにそうなっていました タリバンに破壊され 今はもう見ることのできない「バーミヤンの遺跡」も 描かれています 最後の「ナーランダの月」の壁画の中には 玄奘三蔵とも この壁画の完成を 見ずに亡くなられた高田好胤前管長ともいわれる人物が小さく描かれています 壁画の前は蓮池 床は砂漠を表し 中央にはオアシスがあり 天井は独特の 群青色のなかに 星が散りばめられているのです 詳しい説明を聞きながら玄奘三蔵の 厳しい旅に思いを馳せたひとときでした
by tkai215
| 2006-10-29 00:28
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